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1968年、フランス。
靴に惚れ込み、独学で靴職人を目指していたピエール・ロベール・エレーヌと、ロワール=エ=シェールの雄大な自然の中で育ったアンドレ・エレーヌ。ふたりが出会い、現在のアルシュへと導くことになったのは必然なことでした。
18歳になったピエール・ロベールは、デザインと履き心地を両立させるレディースとメンズシューズの開発のために試行錯誤を重ね、60年代初頭にモカシンシューズのパイオニアとしてゴム底のモカシンシューズを創り上げました。その後、アンドレ・エレーヌとともに、ふたりは”世界との結びつき”を象徴的にあらわす、丸みを帯びたデザインのブランドの創設を決意します。
そのブランドは、独特のデザインと日常のライフスタイルを提案し、また、個性と完全なリラックスの融合で愉しく色彩に満ちた心地よさを探求する…それが、アルシュの始まりでした。
そして、現代。地に足をつけ、我が道をしっかり歩き続けて半世紀。
アルシュは有機的なしなやかさを持ちつつ、流れるようなラインを再現し、また、シンプルでありながら耐久性を実現しています。
それは他者とは違う、強い個性を発揮しているのです。
考えられない時は… 歩きなさい。
考えすぎた時は… 歩きなさい。
悪い考えが浮かぶ時は… 歩きなさい。
ふたりのDNAを受け継ぐ、現社長のカトリーヌ・エレーヌとピエール・エマニュエルもまた価値観を共有し、その歴史を不滅にすることでしょう。
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アルシュの製法は、セメンテッド。
非常に軽装なつくりですが、しなやかな肉厚の牛革(主にカーフ)を使用し、余分な縫い目もなく、足を圧迫することなく自由でいられる、手袋のようなアッパーを実現しています。
また、ソールには弾力性と屈曲性を求め天然ラバーを使用し、しなやかなアッパーとの絶妙なバランスを極めています。