イタリア フィレンツェの名門シューズメーカー、DUCALから2021新商品が届きました。
レザースニーカーです。
ただし、普通のレザースニーカーではなく、ワールドフットウェアギャラリーとしてのテーマがあります。
このスニーカーの製作にあたって、ワールドフットウェアギャラリーがDUCALに出したテーマが「ホワイトバックスの現代版」というものでした。
そもそも「ホワイトバックス」とは何なのでしょうか?
「ホワイトバックス」というのは、19世紀後半にイギリスのオックスフォード大学の学生達が、スポーツ観戦の際に履いていた白い短靴に起源を持ちます。
それが間もなくして、上流紳士の船遊びや海兵用のスポーツシューズとして広まっていきました。
ワールドフットウェアギャラリーが近年展開したホワイトバックスシューズとしては、Orientalの内羽根プレーントウがございました。
こちらはイギリスの海兵隊に愛されたホワイトバックスシューズを現代によみがえらせたもので、アッパーに使用されている革も当時の製品にならい、正真正銘のバックスキン=鹿の銀面の起毛革を選び、作ったこだわりの逸品でした(現在完売)。
アメリカにおいても、ホワイトバックスは1920年代には伝わっていたようで、1950年頃までには、アイビーリーガー達にも広がっていきます。
ホワイトバックスと聞いて多くの方が思い浮かべるのが、WALK OVERではないでしょうか?
ヌバックのホワイトバックスとレンガソールの組み合わせが日本のアメリカントラッド好きを魅了したのでした。
ホワイトバックスといえば、いわゆるレンガソール(ブリックソールとも)という、アンツーカーレッドラバーソールが付き物です。
その昔、ホワイトバックスの靴を履いたテニスの観客たちがこのレンガ色のソールを生み出しました。
その当時、テニスコートと観客席は、クレイコートの一種である赤煉瓦などを粉砕して造られた赤褐色のコート=アンツーカーコートになっていました。
この赤褐色のコートの上を歩く状況を想像してみてください。想像にたやすいですが、底周りが赤く汚れてしまうのです。そして、底回りをレンガ色にしたというわけです。
一般的にホワイトバックスシューズと言われて、多くの方が思い浮かべるだろうものが、このレンガ色のソールと組み合わさった白い起毛革の靴でしょう。
今回入荷してきたDUCALの靴はその名残をレンガソールという形で色濃く残しつつ、現代的に解釈し、スニーカーとしてアップデートしてきました。
マッケイ製法で作られているため、オールソール交換も可能となっております。
展開カラーはホワイトバックスのイメージそのままの…
この2種類をご用意しております。よく見ると起毛革とスムースレザーのコンビになっているこだわりっぷり!
気になるお値段は60,500円(税込)。高価格帯の多いDUCALとしては比較的手に届きやすい価格設定で頑張っております!
イタリアの名門が考えたひと味違う大人のスニーカーをぜひご堪能下さい。