9月1日(水)に入って、急激に涼しくなりましたね。
地球温暖化というワードがうたわれて久しいですが、8月もお盆を過ぎると、秋の到来を感じさせる涼しい風が吹きます。
そんな季節の移ろいを感じて、今回ご紹介いたしますのは、OrientalのCREEDというサイドジッパージョッパーブーツです。
ジョッパーブーツの「ジョッパー」とは、乗馬用のズボンであるジョッパーズ(jodhpurs)に由来します。そのジョッパーズと合わせて履いていたブーツに、ストラップとバックルの特徴的な装飾がついていたことから「ジョッパーブーツ」と呼ばれるようになったといわれております。
さて、このCREEDですが、従来のジョッパーブーツとうって変わりまして、ジョッパーブーツ特有の履き口まわりに配される革のストラップが、ぐるり一周しておりません。
ジョッパーブーツというと、この革のストラップで履き口まわりを絞り上げて固定するのですが、CREEDの場合、その代わりとなっているのが、サイドにつけられたサイドジッパーというわけです。
足を靴の中にしまって、キュッと上に引っ張り上げれば、足首周りを固定してくれます。
新しい形のジョッパーブーツ。サイドジッパーがまたモードな雰囲気も漂わせます。
CREEDのこの都会的なイメージを決定づけるのはラスト(木型)です。
靴と言えば、このラストで大方の方向性が決まるものです。このCREEDのデザインが最大限活かされるように選ばれたのが、BIANCOラストです。
BIANCOラストの靴は、Orientalの靴の取り扱いを始めた頃、ワールドフットウェアギャラリーのスタッフ内での会話では、「イタリアの木型」と便宜上呼んでおり、その呼称を彷彿させる美しい細身のシルエットが特徴のスクエアトウラストです。
このBIANCOラストがCREEDの性格を決定づけます。
Orientalの靴ではお馴染みのグッドイヤーマッケイ製法で、その華奢なシルエットに磨きをかけております。こうすることで、ジョッパーブーツの重たい印象を取り除き、あくまで都会的で洗練された印象を強調します。
カラーバリエーションはフランスの革を使ったスムースレザーのブラック。
そしてイタリアの革を使ったボルドーのグレインレザー。このボルドーカラーも渋い色合いなので、ぜひともオススメしたいところです。
通常のウールのジャケットもいいですが、レザージャケットとの組み合わせも素晴らしいのではないでしょうか…!
私の思い描くのは、レザーのシングルライダースジャケットブラックと、ブラックのCREEDの組み合わせ。
ぜひ、季節の移り目の今、ワードローブに加える計画を立ててはいかがでしょうか。