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ワールドフットウェアギャラリー銀座店では7月1日(木)から7月18日(日)の間
HIROSHI ARAIのパターンオーダー会を開催いたします。
HIROSHI ARAIブランドを立ち上げた職人、荒井弘史さんはもともと現在ワールドフットウェアギャラリーで人気沸騰中の「宮城興業」で靴づくりに携わっていた方です。
2009年、「宮城興業」のブランドが生まれた当初の木型を作成したのも荒井さんです。そのため、木型の素晴らしさから生まれる履き心地、デザイン性、耐久性、独創性など、すべてが高次元のレベルでまとまっており、スタッフ一同自信をもってお勧めできるものです。
さて、今回のパターンオーダー会は、いつものHIROSHI ARAI パターンオーダー会とは趣向を変えております。
その趣向とは、銀座店のスタッフ、江原と向山の2人が吟味を重ねて選んだ、AR709ラストのみをご用意してのパターンオーダー会の開催という形です。
なぜAR709ラストにフォーカスしたのか?
新型コロナウイルスの流行に伴い、人々の暮らし方が大きく変わる中、オンオフ兼用の靴をご希望される方が多くなっていると感じます。
実際2015年~2016年頃のことを思い返してみると、ワールドフットウェアギャラリーにお越しになるお客様の多くは、ドレスはドレス、カジュアルはカジュアル、と目的がハッキリしていたように感じます。
それではどういった姿形をした靴をお求めの声が多いかというと、具体的には丸みがあり、先がとがりすぎていないややショートノーズのリラックステイストの靴へのご要望が圧倒的に多いと感じます。
そこで時代が求める靴への返答として、ワールドフットウェアギャラリー銀座店ではHIROSHI ARAIブランドの中でも最も「今の気分」を形にできる、この2種のラストを期間中ご用意して、皆様のご要望をお待ちします。
この2つのラストは神宮前本店で常時店頭受け付けておりますHIROSHI ARAIオーダーでは展開していないラストになり、全サイズゲージサンプルを取り揃えて展開するのはワールドフットウェアギャラリー全体としても初の試みとなります。
まさに期間限定のパターンオーダー会にふさわしい特別フェアです。
それでは、銀座店スタッフの両名が選んだこのAR705ラストとAR709ラストの特徴をご説明いたします。
AR709ラスト
AR709ラストは親指と小指の部分にゆとりを出している(コブラ型)コンフォートのタイプのラストです。指にしっかりボリュームがある方やつま先の見え方を長くしたくない方にお勧めです。
ショートノーズ×ラウンドトウの相性が絶妙なバランスでまとまっています。
こちらはイギリス靴でいうと、カントリーラストに近い雰囲気で、昔のイギリスの靴にあったようなノスタルジックかつ新鮮なラストです。いまや本国イギリスでもなくなりつつあるショートノーズラストは希少になっております。
肝なのが、ルックスはショートノーズなのですが、きちんと捨て寸が確保されているという点です。古いイギリスの靴は捨て寸が短く、指先が詰まってしまうことが起こりがちなのですが、このAR709ラストではそういった心配が少なく安心です。
また、Fウィズ(標準幅)とDウィズ(細幅)の2つからお選びいただけるようになっておりますので、フィッティングでお悩みの方にも安心です。
写真左足が8.0D、右足が7.5Fです。普段UK7.5Eを履いている人間が試着しました。
どちらのサイズでも気持ちよく履くことが可能です。
比較すると、やはり8.0Dは少し細長く見えますね。
オーダー会期間中はワールドフットウェアギャラリー銀座店では、ワールドフットウェアギャラリー初となる上記2種のウィズ共にフィッティングゲージを全サイズご用意し、フィッティングにご満足いただけるよう、万全の準備をしてお待ち申し上げます。
今回のスペシャルレザー!
オールドイングリッシュ・タンカラー スエードをご用意!
ビンテージシューズが近年人気を集めています。
現在では廃盤になってしまったラスト、極めて質の良い革、ブランドそのものがなくなってしまったものなど、人気を集める要因は考えればたくさんあることに気が付きます。
今回スタッフ向山が着目したのが、昔のイギリス靴でよく見かけた赤茶色のスエード=タンカラーの靴です。
チャーチ、エドワード・グリーン、クロケット&ジョーンズ、グレンソンといった名だたるメーカーがかつて当たり前に作っていたタンカラーの靴は、今やほぼ絶滅してしまっている状態です。
当時の資料や靴箱を見ると、単に「タン」と表記されているばかりですが、その「タン」も各メーカー・年代によって、その色味が大きく異なりますが、大抵は赤みのあるショコラチョコレートのような茶色というのが、「タン」と呼んで差し支えないかと思います。
この赤茶色のスエードは、一般的なダークブラウンとは異なり、バブアーのセージカラーのようなオリーブカラーにピッタリと合います。まるで秋の落ち葉のような味わい深い色なのです。
なぜ、この素晴らしいカラーのスエードが今無くなってしまっているのかと思うと残念で仕方ありません。この色味のスエードを見つけ、形にしたいと何年も前から思っており、今回荒井さんに相談したところ…
見つかりました!
フレキシブルな対応という点で、この職人に勝る人はいるのだろうか?と感動すら覚えるほどです。
比較対象として一緒に写真に写っているダービーシューズは古いイギリスの靴のタンカラーのスエードですが、
ご覧の通り、今回ご用意した革は瓜二つのドンピシャな色です。
毛足が長いため、日の光の当たり方によって、色味が若干違って見えるのも特徴です。間違いなく言えるのは、ビンテージシューズと同等のカラーであるということ。
そして、今回ワールドフットウェアギャラリーではこのカラーのスエードを「オールド・イングリッシュ・タン」と名付け、限定で受注致します。
このカラーですから…
チャッカブーツ
モンキーブーツ
ダービーシューズ
他にもフルブローグシューズなどなどオンオフどちらにも使えるようなデザインの靴にピッタリと合いますよ。
数足ほどの少量のため、気になられた方はまず一度お問い合わせください。
オールド・イングリッシュ・タン・・・オーダー価格 基本料金に+17,600円~
今回のオーダー会はクラシックで、カジュアルメインにお使い頂きやすい靴をお作り頂けるチャンスです。
ワールドフットウェアギャラリー初上陸となる2つのラストを使ってぜひオーダーしてみてください!
もちろん今までにオーダー頂いたことのある方は、そのオーダー情報をもとにおつくりさせて頂くことも可能ですので、お気軽にお申し付けください!
■HIROSHI ARAI AR709ラスト PATTERN ORDER FAIR
■開催店舗:ワールドフットウェアギャラリー銀座店
■開催期間:7月1日(木)~7月18日(日)
■サイズ展開:UK5.0~10.0(AR709ラストF,D)
※フィッティングサンプルとしてご用意があるのは両ウィズ共にサイズ9.0までとなっております。
■過去オーダー頂いた方は、その情報を参考にオーダーを受注することも可能でございます。お気軽にお問い合わせ・ご相談ください。
■価格:52,250円~
■納期:2カ月~
■お問い合わせ:03-3572-6811
職人プロフィール
荒井弘史(あらいひろし)
1972年生まれ、茨城県日立市出身。
山形大学在学中に靴の魅力に目覚め、1994年老舗シューメーカー「宮城興業」に入社。
同社で14年間にわたり技術・設計・材料に関しての知識と経験を積む。
2008年に「荒井弘史靴研究所」を浅草にて設立し、独立。
ワールドフットウェアギャラリーとは、「宮城興業」在籍時からの付き合い。多くの人を魅了した「ミヤギコウギョウ」のラスト(木型)は彼の手から生み出された。
日本人が考えるFOOTWEAR=靴(Kutu)の創造が自身のテーマ。
パリで個展を開催するなど、その活躍は日本にとどまらない。