※2022年4月現在 以降オーダー頂けないモデルも当ブログでは掲載されております。ご承知おきください。
Orientalは今数ある国産ブランドの中でも、最も注目を集めるブランドのひとつと言って差し支えないと思います。ワールドフットウェアギャラリーでは、2016年にOrientalブランドの誕生と同時に取り扱いを開始し、以来共に歩み続け、ワールドフットウェアギャラリーでは常に高い人気を保ち続けるブランドのひとつとなっています。
毎回オーダー会をすると、大変なお問い合わせがございます。
今回は2021年の春のパターンオーダーにて、オーダー可能モデルを一挙大公開!ラスト別に分類をしておりますので、各ラストの中からデザインも決めていただきやすくなっております。
本記事はOrientalの図鑑さながらの内容になります。それではこれからひとつひとつのモデルの魅力をお伝えしてきます。
7965ラストのモデル
Orientalブランドの主力ラストであり、Orientalブランドが支持されている理由がここにすべて現れている…というのも過言ではないと筆者は感じます。
「7965」ラストは様々な足の形に合うように作られたラストで、ワイズはE、フィッティングは標準となっております。
従って、「7965」の靴をもう既に履いたことがあり、他のラストの靴の購入を検討されている方は、「7965」を基準に、それより緩い、それよりきついという判断をしていただければわかりやすいと思います。
きつすぎず、ゆるすぎず丁度良いフィッティングで、踵は小さめに設計しております。
ホールド感もしっかりしており、満足度の高い木型です。
見た目やフォルム面では「7965」はつま先の滑らかなラインとバランスの取れたボディから美しいパターンラインを生み出してきました。展開デザインも多岐にわたり、内羽根 外羽根 バックル レースアップ等の様々なテイストに馴染んでくれます。
- FARREL (内羽根ロングバンプストレートチップ)
FARRELはロングバンプのラインが凛としたストレートチップです。
ワールドフットウェアギャラリーでは、2016年Oriental ブランドが誕生し、取り扱いを始めた時からラインナップされ続けているロングセラーモデルです。
当初3種類のストレートチップがあったのですが、その中でも最も中庸的でキリっとした顔つきのストレートチップだったので、ワールドフットウェアギャラリースタッフは「イギリスの木型のストレート」と呼んでいました。
FARREL Ⅱというモデルもございます。
FARREL Ⅱは細部のパターンのバランスを見直しています。パッと見てすぐにわかる変更点は、6アイレットから5アイレットになったことです。
FARRELもFARREL Ⅱも安定感ある王道のストレート。7965ラストのエレガントさ、ブリティッシュな雰囲気があなたの品格を足元から確実に上げます。
- HARTNETT Ⅲ(内羽根ストレートチップ)
HARTNETT Ⅲはスペリオールグッドイヤーラインに属するモデルです。
FARRELと大きく違うのはスロートラインです。こちらはロングバンプになっておらず、一般的なストレートチップと同じく、ステッチラインが踏まずの方に向かって落ちていきます。FARRELのロングバンプではなく、オーソドックスなスタイルをご要望の方におススメです。
- NEWMAN(ホールカット)
NEWMANは引き算の美学が最大限活かされたホールカットシューズです。元々過去にラインナップとしてあった「レギュラーグッドイヤーライン」に属したコレクションでした。7965ラストを使用していることもあって、当時人気の根強いロングセラーモデルでした。そのNEWMANがグッドイヤーマッケイと組み合わさったら…。ホールカットのエレガントさがより際立つ素晴らしい靴になることは疑いの余地がありません。
- BOND(3アイレットプレーントウダービー)
BONDは3アイレットプレーントウダービーです。「レギュラーグッドイヤーライン」に属したコレクションから始まり、現在ではスペリオールグッドイヤーラインに引き続き採用されている人気モデルのひとつです。1960年代イギリスを中心として流行を極めたコンチネンタルスタイルを取り入れたVフロントダービーから着想を得て製作しました。
鋭角なVフロント、プレーントウのミニマルさが7965ラストのスマートな印象・魅力を倍加させます。
- JAMES(3アイレットキャップトウダービー)
JAMESは3アイレットキャップトウダービーです。レギュラーグッドイヤーライン」に属したコレクションから始まり、現在ではスペリオールグッドイヤーラインに引き続き採用されている人気モデルのひとつです。
BONDと同じく、1960年代イギリスを中心として流行を極めたコンチネンタルスタイルを取り入れたVフロントダービーから着想を得て製作しました。あちらが先に生まれたモデルなので、こちらは「弟」といったところでしょうか。「ニコイチ」で人気のあるモデルです。通常プレーントウで仕上げることの多いVフロントの靴に、キャップを加えることでモードな雰囲気になっています。
- JACKMAN(アデレードクオーターブローグ)
JACKMANはアデレードクオーターブローグです。ワールドフットウェアギャラリーでは、2016年Oriental ブランドが誕生し、取り扱いを始めた時からラインナップされ続けているロングセラーモデルです。人気の理由は何と言っても、「Oriental らしさ」を体現する絶妙なパターンバランシングのアデレードのデザインにあります。
踏まずのくびれと同調するように美しいカーブラインを描くアデレードはいつ見てもカッコよくてスマートな靴です。
- BRIGHTON Ⅱ(ロングバンプクオーターブローグ)
BRIGHTON Ⅱはクオーターブローグです。JACKMANと異なるのは、こちらはロングバンプのクオーターブローグというところです。ロングバンプのクオーターブローグというのもなかなか珍しいスタイルとなっており、唯一無二の個性が光ります。
JACKMANはワールドフットウェアギャラリー店頭にて販売中ですが、こちらは普段取り扱いのないモデルになります。弊社だけでなく、ほかでも現物を実際に見ることは少ないと思いますので、ご検討の方はオーダーイベントをぜひご利用ください。
- SMITH(ダブルモンクストラップ)
SMITHはダブルモンクストラップシューズです。2010年代初めから中頃にかけて爆発的な人気を誇ったダブルモンクストラップシューズは、今なお根強い人気があります。紐靴にはないモンクストラップシューズだけが持つ、バックルの光沢感が、洒落っ気を演出します。紐靴ではなく、ストラップシューズが欲しいという方におススメです。
- BOGART(サイドダブルモンクストラップ)
BOGARTはSMITHと同じくダブルモンクストラップシューズです。BOGARTはSMITHのような一般的な形状とは異なり、サイドに流れるようなサイドダブルモンクストラップとでもいうべきスタイルになっております。つま先にメダリオンがついており、それがワンアクセントとなっています。オーダー会でも常に注文が入る人気モデルです。
- GRANT(内羽根プレーントウ)
GRANTは実は紳士靴市場ではかなり珍しい内羽根プレーントウシューズです。内羽根プレーントウは黒(特にエナメルであれば)の場合、オペラパンプスと同格とされるほどフォーマル度の高いモデルです。元来のフォーマル性の高さ故か、あまり一般的なシューズショップでは見かけることは稀です。ストレートチップ以上にフォーマルな靴をお探しの方はぜひGRANTでオーダーされてみてはいかがでしょうか。
- EHTAN Ⅲ(内羽根パンチドキャップトウ)
ETHAN Ⅲは現在スペリオールグッドイヤーラインで展開しているパンチドキャップトウです。ストレートチップではなく、つま先にパーフォレーションを施したパンチドキャップトウは冠婚葬祭の「葬」を除く、幅広い場面で活躍します。ドレスコードの制限が強い会社であっても、このパンチドキャップトウであれば、まず問題なく履けると思います。お手持ちのバリエーションがストレートチップばかりで少々退屈という方がもしいらっしゃいましたら、ETHAN Ⅲにもぜひ目を向けてみてください。
- HAMILTON(センターエラスティックキャップトウ)
HAMILTONはセンターエラスティックのストレートチップです。
色気を感じさせるセンターエラスティックのデザイン、そしてセンターエラスティックという靴の特性上脱ぎ履きが容易ということもあって、人気がとても高い靴です。甲をしっかりと押さえて踵の抜けを極力抑えたパターンが人気を後押ししています。スリッポンながらタッセルローファーやコインローファーのようなカジュアルさはなく、ビジネスシーン以上を想定したスリッポンです。
HAMILTONは同じモデルネームでキャップが通常のストレートチップになっているものと、パンチドキャップになっているものの2種類ございます。オーダー会ではどちらの仕様でもオーダー受注可能でございます。
- GEORGE(ジョージブーツ)
GEORGEはジョージブーツです。やや市場では珍しいジョージブーツ、チャッカブーツとデザインは似ていますが、ジョージブーツはチャッカブーツとは明確に出自が異なります。1951年12月、当時のイギリス国王ジョージ6世が、それまでロングブーツだった陸軍将校用ブーツの新デザインを承認。それは夜会にも履くことができるよう、フォーマルにデザインされたアンクルブーツでした。筒丈が少し長く、アイレットがやや高い位置にあるのは、パンツの裾からシューレースが見えるのをジョージ6世が好まなかったからであると言われています。
このような背景のため、ブラックのスムースレザーで作るのが王道ではありますが、今日的感覚ではスエードなどでオーダーされても素敵かと思います。実際ワールドフットウェアギャラリーではかつてブラウンスエードのGEORGEを販売しておりました。
- COVENTRY(Uウイングチップ)
COVENTRYはUウイングチップです。Oriental 肝いりの2021年新作です。非常に珍しいUウイングの靴は、かなり古いアメリカの靴などで散見されたデザインの靴です。Orientalの強みである「美しさを感じさせる靴」という点を活かすように、既製品ではスチールカラーのミュージアムカーフを主に採用してモダンな雰囲気に落とし込んでいます。
もちろんこちらのモデルもパターンオーダー可能なモデルとなっておりますので、ぜひ思い思いの靴を作ってみてはいかがでしょうか。
GINZAラストのモデル
GINZAラストは7965をローファーやスリッポン用に改良したラストです。具体的には7965ラストの甲を低くし、幅をやや狭めています。サイズ感はほぼ7965と同じであるとお考えください。
ブリティッシュシューズのボディ設計をベースにつま先にかけてエレガントなラインとなっております。
踵は小さめで、ホールド感が高いです。
- JOSEPH(シングルモンクスリッポン)
JOSEPHはシングルモンクスリッポンシューズです。ワールドフットウェアギャラリーの長い歴史の中でも間違いなく名を残す、名作中の名作です。2017年に登場以来、数あるOrientalのバリエーションの中でも、常に5本指にはランクインする屈指の人気モデルです。なぜそれほど人気なのか?まずひとつにシングルモンク「スリッポン」という構造をとった靴のため、バックルの着脱が必要なく、ゆえに脱ぎ履きがとても楽なリラックス感のある靴というところにあります。そして第2にシングルモンクのため、コインローファーやタッセルローファーほどカジュアルにもなりすぎず、オンオフ兼用できる汎用性の高い大人のスリッポンとして機能するという点が挙げられます。GINZAラストの高いホールド力も合わさって不動の人気モデルとして君臨しています。
- HOWARD Ⅱ(変形ロングウインチップ)
HOWARD Ⅱは変形ロングウイングチップです。ロングウイングになっているところはパーフォレーションの入らないブラインドブローグさながらのステッチラインとなっていますが、スワンネックとトップラインにはパーフォレーションが入っている独特のデザインです。Oriental のモデルの中でも異彩を放つ当モデル。一捻りした靴をご要望の方はHOWARD Ⅱを選ばれてみてはいかがでしょうか。
- WINSTON Ⅱ(セミブローグレイジーマンシューズ)
WINSTON Ⅱは現在スペリオールグッドイヤーラインにラインナップされているセミブローグレイジーマンシューズです。レイジーマンシューズとは、狭義的に革でダミーレースをあしらってあるサイドエラスティックシューズの靴を特に指して呼ばれることがあります(さらに限定して言えばフルブローグが原理的なレイジーマンシューズ)。
チャーチル元英首相がこのスタイルの靴を愛用していたと言われています。細かい点ですが、セミブローグシューズによくあるカウンターラインのパーフォレーションを、この靴に関しては除しています。それはGINZAラストのスマートさを徹底的に反映させるためであり、レイジーマンシューズという装飾の多いデザインの中で、出来る限りスッキリとして見えるように工夫を凝らした結果です。
BIANCOラストのモデル
BIANCOラストは、タイトフィッティングがお好みの方、足が華奢な方に合うように作られたラストで、ワイズはDとなっております。
踵小さめ、幅は細め、土踏まずにえぐりを効かせたホールド感が非常に高いラストとなっております。Orientalの中で一番タイトな木型といっても過言ではないので、「7965」よりワンサイズ上げて履いている方が多いです。
ローファーのような甲の締め付けの調整が無いものでも、ぴったりとフィットしてくれます。
フォルム面では「BIANCO」はつま先のデザインはエレガントなセミスクエア、ボディは各部絞り込んであるのでよりエッジの効いたデザインが多いです。
エグりの効いた土踏まず部に「ベベルドグッドイヤーグレード」の繊細かつエレガントな底仕上げが深くマッチングしており、まさにバランスの取れた逸品と言えます。
それではBIANCOラストを使用したモデル紹介致します。
- PRESCOT(5アイレット外羽根プレーントウダービー)
PRESCOTは使用したすっきりとした5アイレット外羽根プレーントウです。この手の外羽根プレーントウは丸くボリューム感のあるデザインに落ち着くことが多いですが、PRESCOTはBIANCOラストを使うことで、シャープに仕上げたドレス向きのデザインとなっています。
- BELFAST(内羽根ストレートチップ)
BELFASTはスロートラインの軌跡が特徴的な、イタリア靴を彷彿させるストレートチップシューズです。
ワールドフットウェアギャラリーでは、2016年Oriental ブランドが誕生し、取り扱いを始めた時からラインナップされ続けているロングセラーモデルです。当初3種類のストレートチップがあったのですが、その中でも最もシャープに見えるストレートチップだったので、ワールドフットウェアギャラリースタッフは「イタリアの木型のストレート」と呼んでいました。
また、ロングセラーの理由は、BIANCOラストそのものにも大きな要因があります「ほかのお店で売られている靴ではゆるくて履けない」とお悩みの方にも、ご満足いただけるフィッティング感を提供してきたことにあります。華奢なおみ足の方にも自信をもってお勧めできるモデルです。
- ANDREW(内羽根フルブローグ)
ANDREWは60年代のクレバリーのフルブローグのデザイン、フォルムから着想を得て製作したフルブローグシューズです。Oriental のBIANCOラストとグッドイヤーマッケイ製法の組み合わせによって生まれる美しいくびれが、古のイギリスビスポークシーンを想わせます。
ワールドフットウェアギャラリーでは2016年のブランド取り扱い当初からご用意しているモデルです。
Orientalが当初からブランドコンセプトのひとつとしている「ビスポークシューズのような既製靴をお届けする」姿勢を最も象徴的に表した靴といっても差し支えないともいえます。
既製靴のイギリス靴、しかも一昔前のものというと、鈍重でコロッとしたフォルムのフルブローグシューズを思い浮かべるケースがほとんどでしょうが、やはり革靴の発祥の地であるイギリス、かつてこのような華麗な靴も存在していたのです。写真のようなスペクテイターシューズ仕様にして頂いても素敵です。
- PAULSEN(フルサドルローファー)
PAULSENはフルサドルローファーです。コインローファーのようなスリット(窓枠)もなく、シンプルに研ぎ澄まされた大人のローファー。BIANCOラストの「幅」と「踵」でキッチリと足を固定するフィッティングはローファーとも相性が良く、オーダー会の際も人気のあるモデルの一つです。スマートフェイスなので、クールビズのようなドレスカジュアルスタイルとも相性◎
- DAMIAN(ショートサイドゴアブーツ)
DAMIANは2018年にデビューした、スタイルとして少々珍しいショートサイドゴアブーツです。かつてG・ロッドソンが販売していた「ケーリー・グラント ブーツ」から着想を得て開発されたモデルです。
「ケーリー・グラント ブーツ」とは、その名の通り、ハリウッドスターのケーリー・グラントが1960年代ショートサイドゴアブーツを履いていたところに由来します。ケーリー・グラントがオードリー・ヘップバーンと共に主演を飾った映画「シャレード」ではケーリー・グラントではなく、ジェームズ・コバーンもショートサイドゴアブーツを履いているのを劇中ではっきりと確認できます。1960年代初頭~中盤は、相当にこの手の靴が流行ったようで、現存している数々のシューズブランドの広告等でその様子を今日もうかがい知ることができます。やはりおススメは1960年代を偲ばせるミニマルなスタイルとの組み合わせに用いることです。
- JUSITIN(サイドエラスティックプレーントウ)
JUSTINはプレーントウのサイドエラスティックシューズです。スラックスの裾で程よく隠れれば、紐靴と同じような雰囲気に。デザインとしては、内羽根プレーンのサイドエラスティックといったような形なので、仕事着にはまず問題なく機能します。日本は脱ぎ履きの多い土地柄なので、こういった靴が1足あると心強いですね。BIANCOラストによるホールド力も申し分ないのでフォーマルスリッポンが欲しい方にもおすすめです。
1204ラストのモデル
1204ラストはショートノーズのスクエアトウのラストです。フィッティングはタイト目でワイズはDとなっております。
全体的なフィット感で言えばBIANCOの方が気持ちタイトな設計をしておりますが、甲の設計だけで言えば「1204」の方が少し薄めに設計しております。
甲から踵回りにかけた後半のフィット感の高さを重視したタイトラストです。
サイズ選びとしては「BIANCO」と同じサイズで問題無いかと思います。(7965のハーフサイズ上)
現在は主にTOP GRADEラインでの取り扱いが主流です。
デザイン面で言いますと、「1204」はエッジの効いたスクエアトウにとなっており、トゥの両角を立たせてより一層クラシックな印象を出しております。「BIANCO」が華奢なエレガントとするならば、「1204」は重厚なといった感じです。数モデル紹介しておきます。
- DANIEL(内羽根ストレートチップ)
DANIELは内羽根ストレートチップシューズです。やはりドレスラストの場合、ストレートチップが一番の「顔」となることが多いと感じます。その例に漏れずDANIELは1204ラストの魅力をシンプルに表していると感じます。
ショートノーズでエッジが立ったスクエアトウのラストは、往年の靴の良さを現代に復活させたかのような美しさがあります。1204ラストは甲を低めにし、しっかりとホールドする設計となっているので、甲が薄くてお悩みの方にもおすすめです。
そして忘れてはならないのが、このモデルはTOP GRADEのモデルであるということです。ハンドソーンウェルト製法によって作られているため、その精密な作りは他のOriental のモデルとは一線を画します。
- GABRIEL(ダイアモンドセミブローグ)
GABRIELは少々珍しいダイアモンドキャップセミブローグシューズです。こちらはOrientalブランドの頂点にあたるTOP GRADEラインにラインナップされている希少なモデルの一つです。ダイアモンドキャップのセミブローグシューズの中でも、スロートライン周辺にパーフォレーションがフルで施されているわけではなく、スワンネック状の部分にだけ飾りが入っているなど、Orientalらしいスパイスの効いた靴となっています。
- ANDY(NICKY) (スキンステッチUチップ)
ANDYはスキンステッチUチップです。こちらもOrientalブランドの頂点にあたるTOP GRADEラインのモデルです。
つま先に施されたスキンステッチは熟練の職人によって完成します。セミスクエアのラストとUチップのデザインは殊の外相性が抜群で、ショートノーズフォルムがノスタルジックな魅力を放ちます。
なお、現在ワールドフットウェアギャラリーにおいて既製品展開している「NICKY」もANDYと同じくラスト1204を使用したスキンステッチUチップですが、NICKYの場合製法がグッドイヤーマッケイかグッドイヤーになるかという点のみの違いで、ANDYとデザイン上の違いはございません。
- EMILIO(コインローファー)
EMILIOはコインローファーです。
1204ラストが使われていることで、甲の抑えが抜群のローファーとなっています。また、スクエアトウのコインローファーというのも実は中々に珍しいのです。スクエアラストになることで大人っぽいローファーに早変わり。
王道のスリット(窓枠)付きのコインローファーが欲しいけれども、丸っこくて子供っぽい雰囲気になるものは避けたいという方にうってつけのローファーです。
808ラストのモデル
808ラストは、Orientalの中でもトゥが丸めでボリュームのあるラストとなっております。
Orientalの「クラシックカジュアル」というジャンルに位置するモデルに使われるラストです。
見た目のボリューム感からは想像が出来ないくらいに、タイトめの設計となっております。見た目だけで比較すると、標準ラストの7965ラストの方がタイトに見えがちですが、808ラストの方がタイトな設計をしており、ほとんどのお客様が7965ラストよりハーフサイズ上げてお召しになられます。
ワイズ表記はFとなっております。
ただ、数値的にEワイズ寄りのFワイズという事と、その他の部分がタイトな設計なので他のラストとサイズを変える事をお勧めします。
甲周りやヒールカップ部分を薄めに削った上で、見た目のボリューム感は損なわないようにアッパーパターンやアウトソールを調整しております。非常に計算された一足となっております。
足元にボリューム感が欲しいけど、履き心地のフィット感を失いたくない!という方にピッタリのラストです。
- BYRON(ブラッチャープレーントウ)
BYRONはスペリオールグッドイヤーラインにラインナップされているカジュアルなブラッチャープレーントウです。アウトソールはリッジウェイ型のオリジナルラバーソールが使われており、堅牢でボリューム感のあるダブルソール仕様になっております。
既製品ではオイルレザーが使われております。もちろんオーダー会では、他の革でオーダーが可能ですので、あえてゾンタのドレッシー&シルキーなスエードでオーダーされても素敵なアイテムになると思います。
808ラストによるボリューム感ある見た目はアメリカンカジュアルを彷彿とさせます。
見た目のボリューム感に反して、808ラストによる甲の抑えによってフィット感の面でも納得いただけると思います。
- ARAN(Uチップ)
ARANはスペリオールグッドイヤーラインにラインナップされているカジュアルなUチップです。ドレスのUチップであるANDYとは全く異なる雰囲気をもっています。既製品ではBYRONと同じようにOrientalのリッジウェイ型のオリジナルラバーソールがついています。BYRONに比して、タフガイな靴という印象から一転、カジュアル一辺倒というわけでなく、上品さも加わったフレンチチックな雰囲気をもったモデルです。
419ラストのモデル
419ラストは主にローファー用に作られた、ショートノーズラストです。
ボールジョイント辺りから踵周りを薄く削っております。且つ靴(主にローファー)のトップラインとベルトの位置関係がしっかり計算されているので、サイズを下げなくても踵の抜け感が無い仕上がりになっております。
ワイズはEワイズです。
ただ、こちらのラストも全体的に薄めの設計となっており、捨て寸も少ないので、タイトなフィッティングとなっております。
イメージとしては標準ラストとなっている7965ラストからハーフサイズ上げる感じです。
メンズのみならずレディースシューズでも採用されているラストで、一部モデルはメンズ・レディース共にご用意しております。
- ALBERS(コインローファー)
ALBERSはオーセンティックなコインローファーです。
Orientalブランドの中でも、スペリオールグッドイヤーラインにラインナップされている「クラシックカジュアル」のモデルとなります。
見た目は本当に王道なショートノーズコインローファーで、今の時代感にピッタリなリラックス感溢れるモデルとなっています。
これからの季節、軽いホップサックのジャケット、シアサッカーのジャケットといった軽快なドレスコーデにもマッチします。
ALBERSはメンズ・レディース共にご用意しているモデルとなります。このモデルでペアルックも可能でございます!
- BLACKWELL Ⅱ(タッセルローファー)
BLACKWELL Ⅱはラスト419と組み合わせたオーセンティックなタッセルローファーです。Orientalブランドの中でもスペリオールグッドイヤーラインにラインナップされている「クラシックカジュアル」のモデルです。
編み紐タイプのタッセルローファーとなっており、イギリス靴ブランドなどでもしばしば採用されているものです。カジュアルな中にOrientalらしいエレガントさを加えたモデルです。こちらはⅡということですが…初代BLACKWELLはワールドフットウェアギャラリー銀座店スタッフが考案したモデルでした。銀座店スタッフの「編み紐式のドレッシーなタッセルローファーを」という要望から生み出されました。その時使われていたラストは402というもので、今は廃盤となっていますが、BLACKWELL Ⅱは編み紐式のタッセルローファーという点で正当な初代BLACKWELLの系譜を継ぐモデルとなっています。
- FRY(ベルジャンシューズ コインローファー)
FRYはベルジャンコインローファーです。近年人気の高いベルジャンシューズをOrientalでも製作しました。
アンライニングでくたっとしたリラックス感全開のカジュアルシューズとなっています。
このリラックス感が今のファッションシーンにマッチします。
ベルジャンシューズはアンライニングで出来ており、非常に柔らかい履き心地となっております。ソールは薄いレザーソールとなっており、セメント製法によって作られております。柔らかくクッション性を高めたインソールを使用し、地面を踏みしめた時の衝撃を軽減させる工夫を凝らしております。
こちらはALBERS・WINDYと同様に、メンズ・レディース共にご用意しているモデルです。
※なお、419ラストを使用しているのはレディースのFRYで、メンズのFRYは703ラストを使用しており、メンズとレディースでラストが変わっております。703ラストは主にローファーに使用されているショートノーズのラストになります。
つま先部の形状はエッグトゥとなっており、419ラストより指周りの形状が薄めに設計されております。
- WINDY(ベルジャンシューズ タッセルローファー)
WINDYはベルジャンタッセルローファーです。近年人気の高いベルジャンシューズをOrientalでも製作しました。
アンライニングでくたっとしたリラックス感全開のカジュアルシューズとなっています。
このリラックス感が今のファッションシーンにマッチします。
ベルジャンシューズはアンライニングで出来ており、非常に柔らかい履き心地となっております。ソールは薄いレザーソールとなっており、セメント製法によって作られております。柔らかくクッション性を高めたインソールを使用し、地面を踏みしめた時の衝撃を軽減させる工夫を凝らしております。
こちらはALBERS・FRYと同様に、メンズ・レディース共にご用意しているモデルです。
※なお、419ラストを使用しているのはレディースのFRYで、メンズのFRYは703ラストを使用しており、メンズとレディースでラストが変わっております。703ラストは主にローファーに使用されているショートノーズのラストになります。
つま先部の形状はエッグトゥとなっており、419ラストより指周りの形状が薄めに設計されております。
407ラストのモデル
- FOSTER(内羽根フルブローグシューズ)
FOSTERはレディースのフルブローグシューズです。
こちらもスペリオールグッドイヤーラインのモデルとなっています。使用しているラストは407ラストというはレディース専用のラストとなっています。
クラシックなイギリス靴のボディ設計をベースとした丸みのある、やや細めのラウンドトウェスト部に絞りをきかせた、フィット感の高い履き心地です。
既製品ではソールにはイギリス製のダイナイトソールを使用。
ダイナイトソールは高いグリップ力と屈曲性を備えており、ラバーソールながらすっきりとしたルックスが特徴です。
もちろんオーダー会ではこのモデルをレザーソールに変えたり、柔らかなスエード素材に変えたりすることが可能ですので、ぜひパターンオーダーにも挑戦してみてはいかがでしょうか。
パターンオーダー可能モデルは以上になります。皆様のご要望にできる限りお応えできるよう準備して、スタッフ一同ご来店をお待ち申し上げております。