早くも2020年が過ぎ去ろうとしています。
何かと落ち着かない1年でしたが、来年に向けてどっしりと構えていきたいものです。どっしりと地に足をつけて踏ん張り、道を踏みしめていくためには、男の風格・威厳を表すオーセンティックな革靴が生活に欠かせないものであると私共は考えます。
そこで日本のオーセンティックシューズブランドの最右翼のひとつであるMIYAGI KOGYO今年最後のパターンオーダー会を開催いたします!
本年の春、大変ご好評を頂きました、MIYAGI KOGYOのオーダー会。ちょうど新型コロナウイルスが流行りだす直前に開催し、一時は中断も余儀なくされたオーダー会は、6月から7月にかけて再開催をしました。
しかし、それでも新型コロナウイルスの影響もあり、特にご遠方のお客様はなかなか足を運びにくかったことかと思います。
さらに今回は新作も間もなく入荷してくるということで、そちらも先駆けてご紹介&先行受注販売会も開催いたします。
新作も含めてオーダー可能なモデルはM-6000ラストを使用した全19種です。
M-6000 ラスト(ラウンドトウ)
【内羽根ストレートチップ:BENIBANA Ⅱ】
2019年末、ノルウェー、オスロの有名ショップ、SKOMAKER DAGESTADにて使用されている「M-6000」ラストを逆輸入して、誕生したのがBENIBANA Ⅱでした。
なぜ「逆輸入」なのかというと、MIYAGI KOGYOで使われているラストは、このAR76 Dをベースに作成したモデルです。
旧MIYAGI KOGYOの主要ラストであったAR76 Dは初代BENIBANAにも使用されていました。このAR76 Dに比べ、横幅にゆとりを持たせ、指の当たりを軽減させてアップデート。よりどなたにも履いて頂きやすい靴となったと自負しております。
オーセンティックなストレートチップをご希望の方、ぜひこのオーダー会でお好きな革でオーダーしてみてはいかがでしょうか。
なかなか市場ではみかけないカラーの革でオーダー頂くのも、オーダー会開催時ならではの特権です。
【内羽根セミブローグ:YOUKIHI Ⅲ】
こちらもBENIBANA Ⅱ同様、昨年末M-6000ラストを使用して誕生したのがセミブローグのYOUKIHI Ⅲです。
かつて人気を誇ったセミブローグ、YOUKIHI Ⅱをアップデートして作成したモデルです。
内ぶりの木型、小ぶりのキャップいっぱいにあしらわれたシープホーンメダリオンは、正統派イギリス靴を彷彿させる完成度の高い靴に仕上がっています。
既製品の展開ではブラックカラーのみなので、このオーダー会を利用してスエードのセミブローグやブラウンカラーのセミブローグをお作り頂くのはいかがでしょうか?
間違いなくブラウンカラーでもハマるデザインだとお約束いたします!
【Uチップライトアングルステッチ:FUJIBANA Ⅱ】
2009年にワールドフットウェアギャラリーから、MIYAGI KOGYOブランドが生まれ、そして今日にいたるまで、10年以上MIYAGI KOGYOが多くの皆様から愛され続けたのは、この靴があったからと言っても過言ではありません。そのモデルこそUチップライトアングルステッチのFUJIBANA(フジバナ)です。
ちょうど10年前の2010年春夏の新作として誕生したFUJIBANAなのですが、奇しくも10年が過ぎた2020年の春夏の新作にM-6000ラストを使用する形で帰ってきました。
ビジネスシーンでも、カジュアルシーンでも。2020年代のライフスタイルに溶け込む名作の予感です。
【パンチドキャップトウ2種】
MIYAGI KOGYOがPittiやMICAMといったイタリアの展示会で発表されたコレクションです。
オーソドックスなM-6000ラストに、何の奇もてらわない普遍的な5アイレットの内羽根パンチドキャップトウ。革靴で何を揃えたらいいかと聞かれたときに私たちがお勧めする、男が揃えるべき基本の「き」の靴です。
ごちゃごちゃとした着こなしは必要ありません。サッと足元に持ってくるだけでいい安心感のある靴です。
一方、その中にも少し変化を付けたいという方には、ロングヴァンプのパンチドキャップトウはいかがでしょうか。ロングヴァンプは結構珍しいデザインです。
くるっと一周するように縫い上げるだけで、靴の見え方が違います。人とはちょっと違う靴をお求めの方はこちらでオーダーもおすすめです。
【外羽根ストレートチップ 2種】
MIYAGI KOGYOがPittiやMICAMといったイタリアの展示会で発表したコレクションのひとつです。
外羽根のストレートチップです。
羽根の先端の切り返しが四角く、このようにカットされているダービーは、マニアックな呼び方をすれば、ダービーの中でもNavvy cut(ナヴィ・カット)と呼ばれます。
「Navvy」は土木作業に従事する労働者を指す言葉です。外羽根の靴は軍事目的から生まれた靴ですから、「Navvy cut」と呼ばれても不思議ではありませんね。
さて、このスタイルの靴はやはり元々は軍人が制服に合わせて履いていた靴なので、外羽根といえども、とても紳士的で、あらゆる場面に履いて行ける安心感ある靴です。華奢でナイーブな内羽根に対し、男らしさに満ちた力強い靴がこのNavvy cutのストレートチップです。外羽根=カジュアルではないということを体現する靴といえるでしょう。なお、この靴をスエードでお仕立てになれば「Shooting」、つまりは狩猟用の靴=カジュアルシューズに早変わりするから、やはり革靴は奥深いのです。
今回ご用意した中にはMIYAGI KOGYO独特のデザインとして、スワンネックステッチを施したNavvy Cutシューズもございます。こちらもオーダーならではの雰囲気になること間違いなし!オーダーを幅広くお楽しみいただきたい方にお勧めです。
【内羽根フルブローグ】
ライトアングルステッチのFUJIBANA同様、ワールドフットウェアギャラリーで人気を集めたモデルがありました。それがMIYAGINOHAGIです。内羽根のフルブローグのデザインです。
ローマ字だと読みにくいでしょうか?モデル名は「宮城野萩」で宮城県の県花になっている花の名前です。宮城興業は山形県に所在していますが、発祥は宮城県。故郷に思いをはせたようなモデル名となっています。
この靴もMIYAGI KOGYOブランドの歴史の中でも根強い人気があり、2011年春夏のモデルとして生まれてから、9年が経つ今でもお問い合わせを頂くモデルです(現在MIYAGINOHAGIはお休み中)。
そんなMIYAGINOHAGIの後継品になろうかというのが、この内羽根フルブローグの靴です。
新定番ラストのM-6000ラストにフルブローグのデザインが組み合わさると、タウン&カントリーの様そうとなり、現代的なイメージにブラッシュアップされ、より使いやすくなっていると感じます。
クラシックスタイルがお好きな方には是非一度ご検討頂きたいモデルです。
【外羽根セミブローグ】
ノルウェー、オスロの有名ショップ、SKOMAKER DAGESTADにて採用されているセミブローグダービーシューズです。ノルウェーや、北欧の国では、このようなセミブローグのダービーシューズが人気なようです。
イギリスでもなく、イタリアでもなく、フランスでもなく、スペインでもない。独特の存在感があるスタイルの靴ですね。
MIYAGI KOGYOのセミブローグダービーシューズは、M-6000ラストを使用していますから、独特な雰囲気の中にトラッドな雰囲気も出ます。今のトラッドスタイルブームにもマッチすること間違いなし!
ビジネスカジュアルスタイルにも合いやすいので、今の時代感ともマッチするかと思います。
【ダブルモンク】
ワールドフットウェアギャラリーがMIYAGI KOGYOというブランドを発表した2009年春夏のコレクション。そのファーストコレクションにラインナップされていたのが、ご存知の方も多いであろうダブルモンクシューズのKAKITSUBATAでした。2009年は、まだダブルモンク人気に火が付き始める前夜といった頃で、その時代の潮目を読み取って、弊社バイヤーが仕掛けた靴でした。
それから2010年~2011年になると、「ピッティスタイルブーム」に乗って、ダブルモンクの人気がイタリアから波及してきて、より人気は高まることに。
今回のダブルモンクはファーストコレクションに使われていたAR76 Dラストの正当な後継品であるM-6000ラストを使用したモデルです。KAKITSUBATA Ⅱとでもいうべき靴となっています。
履き心地の面でブラッシュアップしてきた人気モデルを是非この機会にオーダーしてみてはいかがでしょうか。
【シングルモンク&シングルモンクUチップ】
MIYAGI KOGYOがPittiやMICAMといったイタリアの展示会で発表したコレクションのひとつです。
シンプルな装いの中に華を添えるのが、シングルモンクストラップの靴です。
こちらのモデルは羽根のカッティングパターンが独特な1足です。
かつて人気を誇ったUMEとはまた違った雰囲気の靴になり、カジュアルなニュアンスがくわわった1足になります。
モンクストラップのバックルカラーもいくつかの種類からお選び頂けます。バックルのカラーを変えるだけで雰囲気はがらりと変わるので、オーダーの楽しみにあふれる1足になりますね。
シングルモンクとあわさったライトアングルステッチもございます。こちらはただのシングルモンクストラップシューズと異なり、職人技も楽しめる1足になります。
【アデレードクオーターブローグ】
MIYAGI KOGYOがPittiやMICAMといったイタリアの展示会で発表したコレクションのひとつです。
ノルウェー、オスロの有名ショップ、SKOMAKER DAGESTADにて使用されているM-6000の木型にアデレードのデザインを落とし込みました。
この組み合わせが抜群の雰囲気の靴を生み出しました!
「アデレード」はスロートラインからパーフォレーションを伸ばし、レースステイをくるっと囲う様に仕上げたデザインです。この仕様によって穴飾りのある靴ながら、スッキリして見えるので、柄物から無地のスーツまで幅広く着合わせて頂くことが可能です。
そのため、素材を組み替えて頂くことで、多くのライフスタイルに対応可能なデザインなのです。色々なカラー、スムースからスエードまで幅広い革の種類に組み込めるので、オーダー会では悩んでしまう事間違いなしの悩まし~靴なのです。
【ライトアングルステッチブーツ】
ライトアングルステッチのブーツです。FUJIBANA Ⅱのブーツ版と言って差し支えないモデルです。
はるか昔Uチップの靴が生まれ、ヨーロッパ各国に出回った時、Uチップのデザインは国によって、捉えられているニュアンス・用途が若干異なっていたようですが、共通認識としてカントリーシューズの一種として捉えられていました。
FUJIBANA Ⅱのデザインがブーツになることでよりタフな印象に。スキンステッチがあることで、繊細な表情も見せる点が見逃せません。
【チャッカブーツ】
「オスロラスト」である、ドレス度の高い「M-6000ラスト」を使ったチャッカブーツです。プレーンの見た目と細身のシルエットが手伝ってスマートな雰囲気に落ち着いています。
このプレーントウスタイルを際立たせるように、あえて羽根の位置を踵の方向へとずらし、よりノーズの長さを取り、ドレス度の高い雰囲気を活かした靴に仕上げました。
スーツ+ブーツスタイルを実現可能にしたチャッカブーツです。
チャッカブーツというと、やはりスエードの方が一般的かとは思いますが、こちらのチャッカブーツでしたら、あえてブラックのスムースレザーでオーダー頂くことで、フォーマル度の高いスタイルへと方向性を持っていくオーダーもおすすめです。
【グルカサンダル2種】
グルカとは19世紀の旧英国領インド軍のグルカ兵のことを指しており、彼らが履いていたサンダルに由来しています。
やはり暑いインド、イギリスからやってきた兵士たちも、その土地に合わせて、より涼しく履ける履物が生まれるのは自然の摂理です。
MIYAGI KOGYOのグルカサンダルは、MIYAGI KOGYOお得意のグッドイヤーウェルテッド製法で作成。本格的なグルカサンダルが出来上がりました。
デザインは2種類ございますので、お好きな方をお選びください。
この機会にオーダーいただければ、本格的に活躍するシーズンになる、夏前にお届けできます。
オーダーで仕込んでおきたくなる1足。オーダーのために生まれたグルカサンダルです。
※グルカサンダルのみ39,000円(税抜)~のご案内になります。
新作先行販売モデルのご紹介
また、今回のパターンオーダー会に合わせて、MIYAGI KOGYOの新モデルを販売前にお披露目をいたします。そのモデルは…
シングルモンクストラップのUME Ⅱ
エラスティック・オン・インステップシューズのAZAMI
この2タイプです。
こちらのモデルは、もう間もなくメーカーより完成してくる予定です。
そこで今回は新作のこの2モデルの先行予約販売会も同時に開催させていただきます。
もちろんこの先行予約販売モデルのUME 2とAZAMIもパターンオーダーが可能でございます。こだわりたいというあなた。既製品として展開する仕様以外でオーダーをしてみませんか?
【シングルモンク:UME Ⅱ】
過去展開していましたシングルモンクストラップシューズのUME。
こちらは当初ブラウンのキップレザー、現在MIYAGI KOGYOの主力ラストとなっているM-6000ラストの前身であるAR76Dを使用したものでした。
近年、シングルモンクの中においても、クラシックでスマートなモデルが求められています。そこで今回新たに新作として加わりますのが、UME Ⅱ、シングルモンクです。
Vカットになっているフロント、小ぶりなバックルがミニマルなスタイルとストラップシューズらしい華やかさが絶妙なバランスで共存しています。
この控えめな華やかさが2月に小さく咲く梅の花のようです。
価格:55,000円(税抜)
カラー展開:ブラックスムース・ブラックスエード・ブラウンスエード
ソール:レザー・クローズドチャネル
【エラスティック・オン・インステップ:AZAMI】
ドレススリッポンの決定版、エラスティック・オン・インステップシューズです。
日本においては「センターエラスティック」としばしば呼ばれます。
甲の下に靴の外側と内側をつなぐようにゴムが渡されています。このゴムがサイドゴアブーツと同じように伸びることで、脱着を容易にします。同時に甲の当たりも柔らかになります。
サイドゴアと大きく違うのは、外から見たときにはこのゴムが見えることはないため、カジュアルさをそぎ落とし、フォーマル度を損ねないという点です。
近年、スーツ・ジャケパンにタッセルローファーやコインローファーを合わせることがやや一般化されてきましたが、ジャケパンならいざ知らず、やはりスーツに合わせるスリッポンは、本来このエラスティック・オン・インステップのプレーンが一番ハマります。
スタッフのおススメは、まずはスーツに合わせてみていただく、ということ。
快適でありながら、装いをドレスダウンさせない。
そんなとっておきをご用意致しました。
価格:55,000円(税抜)
カラー展開:ブラックスムース
ソール:レザー・クローズドチャネル
概要:MIYAGI KOGYO パターンオーダー会・新モデル先行予約販売会
開催日:銀座店:11/14(土)~11/20(金)
GINZA SIX店:11/21(土)~11/25(水)
神宮前本店:11/27(金)~12/3(木)
パターンオーダー価格:55,000円(税抜)~ ※グルカサンダルのみ39,000円(税抜)~
デザイン:全19種
各モデルのご紹介はこちらをご覧ください
パターンオーダー納期:約3ヶ月 (スキンステッチ仕様のモデルは約4ヶ月)