デュカル/まるでアート作品のよう!小粋&セクシーな個性靴のコレクション
デュカル 「ト音記号メダリオンサイドレース DUW6360A」
パーティーシューズとして人気のロングセラーモデル。ト音記号のメダリオンは、デザイナーのマリアリーサ・マネッティさんがミュージシャンの坂本龍一氏にインスピレーションを受けてデザインしたもので、これにレースステイなどに施された金色のステッチが、この靴をさらに華やいだものに見せている。マッケイ製法により、履き心地はしなやか。アッパーは仏・アノネイ社製カーフ。レザーソール。ブラックのみ。8万8000円
高い品質&独創的デザインは圧巻!パーティーシーンの足元にぜひ!
アルノ川は、イタリア半島の背骨を成すアペニン山脈の名山ファルテローナに源を発し、古都フィレンツェの名所であるヴェッキオ橋やヴァザーリ回廊をくぐりながら東から西へと流れ、ピサの西側でティレニア海に注ぐ、長さ241kmの河川です。フィレンツェのシューメーカー、デュカル(DUCAL)の歴史は、この川沿いに工房を構えていた、手縫い靴の職人アンジョロ・マネッティ氏が、そこからほど近い、現所在地に移転した1937年に始まりました。
1950年代~’60年代、同社の製品は世界中に輸出されるようになり、とりわけカーフやホワイトバックスにパンチングメッシュを施したコンビネーションシューズが、海外で高い評価を得ることになりました。とはいえ、創業者アンジョロ氏による厳格な信条は揺るぐことなく、伝統製法と高度な技術をベースにした、デザイン性と品質の高いドレスシューズを生産し続けてきました。
4代目、マリアリーサ・サニ女史
現在、4代目に経営が引き継がれ、デザインはその娘マリアリーサさんが担当。彼女の感性から生み出される靴は、その多くがクラシックをベースにしながらも強い主張があり、ときにアート作品のように創造的です。ワールド フットウェア ギャラリーが厳選する各モデルについても、どれもが小粋&セクシーで、目に楽しく、履けば足元が華やぐこと請け合い。パーティーなどハレのシーンでぜひ履きたい、そんな個性的なコレクションとなっています。
デュカルのコレクションは、いずれもがエレガントで色気があり、足元を華やいだ印象にする。
「ト音記号メダリオンのサイドレースはうちの店の隠れた定番なんです」 by WFG スタッフ
「1960年代とか'70年代のイタリア映画に出てくるような、繊細で、ちょっと懐かしい雰囲気の靴をコツコツ作っているメーカーです。こうしたノスタルジックな靴を作るブランドはそうそうなく、だからこそ、この個性が面白いのです。うちの店の別注で、根強い人気の隠れ定番である『ト音記号メダリオンサイドレース』は、その代表作。『音楽家に履いてもらいたい靴』というコンセプトでデザインしてもらったモデルで、ハレの日の華やぎある靴として支持されています。日本では、こういったハレの靴ってあまりないし、でも、オペラパンプスなどとは違い、そのまま電車に乗っても不自然じゃない。このあんばいが、長く売れ続けている理由なんじゃないかと思います」
イマ、買えるデュカルの紹介はコチラ! → https://wfg-net.com/collections/ducal
以上、執筆:雑誌ライター 山田純貴