革靴を揃えていく上で多くの方が岐路に立つであろうイベント。
それは自分が黒靴派なのか?茶靴派なのか?というプチイベントです。
人生のプチイベントですね。これは。
…なんて、ちょっといいすぎでしょうか?(笑)
今回は店頭に立つスタッフの実感を含めて、黒靴派?茶靴派?の実態に切り込んでいきたいと思います。
店頭に立つスタッフの実感
はじめに結論から申し上げますと、日々店頭に立ち、様々な背景をもってご来店されるお客様たちとお話をしていると、自分は黒靴!茶靴!と強いこだわりを持っていらっしゃる方は少ないという風に感じます。
パーセンテージにすれば、10%くらいでしょうか。
これが良いことであるとか、悪いことであるとか、そういうお話ではありません。
「この前は黒い靴を買ったから今日は茶色い靴にしようかな」くらいの方が大多数です。
もちろん金融関係等にお勤めで、そのお仕事の性質で「色は黒のみ・装飾無し」という方もいらっしゃいます。
あとはアパレル業界で働く方ですね。やはりご自身で強いこだわりをお持ちの方も多くいらっしゃるので、「自分は茶靴が多い」というような方もちらほらお見受けします。
しかし、全体的には、能動的に黒い靴しか履かない、茶色い靴しか履かない、という方はやはり多くはないかと思います。
皆様いろいろなスタイルに組み込めるようにファッションを楽しんでいるという感じでしょうか。
黒靴派の方はこんな傾向があります
さて、このような中で強いこだわりを持って、能動的に黒靴と決めて履かれる方には、どのような傾向があるのでしょうか?
黒靴派の方はストイックな服装をする方に多い傾向があると思います。
お仕事でもジャケパンではなく、スーツをお召しになられているように感じます。派手なものはあまり好まず、シックな無地のもの、柄でもグレンチェックやチョークストライプといった伝統的なデザインのものを選ばれている感じがあります。生地も光沢感が強いものよりはマットな雰囲気です。
一言でいえば、ブリティッシュスタイルにシンパシーを感じている方が多いように感じます。
茶靴派の方はこんな傾向があります
茶靴派の方はスーツはもちろんですが、ジャケパンスタイルまでこよなく愛する方が多いですね。色と色の組み合わせ、柄は何と合わせるか?
ファッションを楽しんでいる方、ファッションが大好きな方という方が多いと思います。
あくまで傾向ですが、生地もイギリス調のマットでウエイトのあるものよりも、イタリア調の軽くてしなやかで光沢感のあるものをお召しになられる方が多いでしょうか。
一言でいうと、イタリアのファッションシーンにシンパシーを感じられている方が多いように感じます。
こんな方もいらっしゃいます
黒靴派?茶靴派?という垣根を飛び越えて、私たち靴好きのスタッフよりも、所有数の多い方は満遍なく革靴をお持ちの方もいらっしゃいます。
また、1つのモデルを気に入って、その靴の黒、茶だけでなく、ネイビーやパープルなど含め、全カラーバリエーションも揃えてしまうという方もいらっしゃいます。
それだけ人のファッションスタイルというのは実に多種多様であると感じます。
まずは色々なスタイルを楽しんでみてください
実際に店舗運営していてもこう感じるほどなので、まずは気軽にお店にお立ち寄りください(もちろんコロナ騒動が収束してからで!)
イメージが湧かなければ、スタッフも一緒にお客様のライフスタイルをお聞きした上で、様々な提案をさせていただきます。
まだご自身で「自分はこれだ!」「このスタイルを突き詰めたい!」というものがないのであれば、最初から気負うのではなく、様々なファッションを楽しんでいただければと思います。
色々な靴を集めて研鑽をしていく中で、その方その方のパーソナリティが研ぎ澄まされていくものだと思います。