世界中からイイ靴を! ワールド フットウェア ギャラリーと 名だたるシューズブランドとの「40年物語」 ARTIOLI(ITALY)  2004年~

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アルティオリ/美しさと優雅さはイタリア随一!世界中のセレブらを魅了する洒落靴の極北

アルティオリ 「ARTIOLI フルブローグダービー」

ハリウッド黄金期の名優、ゲーリー・クーパーが愛用していたアルティオリの靴を復刻したモデル。木型はモダナイズされたものに変更してあるが、雰囲気はそのままに仕上がっている。体躯の大きい彼自身は、1950年代としては珍しかったロングノーズの靴を好んで履いていたとのこと。同ブランドのトップラインであるハンドソーンウェルテッド製法で仕立てられた、このモデルがワールド フットウェア ギャラリーで発売されたときの価格は33万円だった。

クラシコ・イタリア人気の風に乗って、90年代半ばに日本に本格デビュー

数あるイタリア靴の中で最も美しい紳士靴を作るブランドと讃えられるアルティオリは、高級イタリアシューズ・ブームが巻き起こった’90年代半ば、ジンターラやステファノ・ビ、ストール・マンテラッシ、サントーニなどとともに日本に本格上陸を果たしました。これ以前、グッチやフェラガモを除けば、イタリアの紳士靴は日本人にとって馴染みの薄い存在でしたが、この頃から洒落者たちの間でもてはやされるようになったクラシコ・イタリアのスーツに合わせる靴として、こうしたシューズブランドがにわかな注目されたのでした。

ブランドの始祖セヴェリーノ・アルティオリ氏は、古都フェラーラにてわずか7歳で靴作りの修業を始め、12歳で独立して婦人向け注文靴の工房を開いた早熟の靴職人でした。兵役を終えたのちにはフェラーラ、ミラノ、トリノなどにあるいくつかの靴工場を渡り歩いてキャリアアップに努め、某大手の生産部門の責任者にもなり、その技術力と指導力が高く評価されました。そして第二次大戦終了の1945年、7人のスタッフを雇用して「カルツァトリフィチョ・アルティオリ(アルティオリ靴工場)」をミラノに設立したのです。

そのわずか3年後、年に3万6000足を生産するまでになり、やがてイタリアを代表する高級靴メーカーへと成長。しかも、顧客にローマ教皇ヨハネ・パウロ2世(在位1978~2005年)をはじめ、米国のケネディ・ファミリー、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領、歌手のマイケル・ジャクソンやフランク・シナトラ、歌手で俳優のフレッド・アステア、ハリウッドスターのロバート・テイラーやショーン・ペン、ロバート・デ・ニーロなどそうそうたる顔ぶれが並び、2003年に勃発したイラク戦争において敵同士となった米国ジョージ・ブッシュ大統領とイラクのサダム・フセイン大統領が、ともにアルティオリの顧客だったこともよく知られた逸話となりました。ちなみにセヴェリーノ氏引退後は子息のヴィート氏が経営を引き継ぎ、現在は孫のアンドレア氏が3代目として同社を牽引しています。

絨毯の上を優雅に歩くVIPらの足元にふさわしいラグジュアリーシューズ

世界中のVIPたちに愛され続けているとあって、美しく気品あるたたずまいに定評のあるアルティオリの靴ですが、それらに共通する特徴のひとつに、トウスプリングが低いことが上げられます。歩行時の蹴り出しではトウが反り上がっていたほうが推進力をつけやすいのですが、ゆったりと優雅に歩くことが前提のアルティオリにはその必要はなく、スプリングを低くすることで上品でドレッシーな姿に見せています。

また、しなやかな履き心地もアルティオリの大きな個性。創業以来、十八番にしているマッケイ製法を巧みに駆使し、ライニングには丈夫だが、非常に柔らかいキッドスキン(仔山羊の革)を使うなどし、ストレスの少ない、足にやさしい靴にしています。ちなみに、同社はいまなお自社一貫生産を堅持しており、この点もまた、セレブたちから厚く信頼され続ける理由となっているのでしょう。

「日本ではもともとSTAR di Artioliというブランドで認知されていたブランドをリブランディングしようと持ちかけました」 by WFG スタッフ

「アンドレア・アルティオリ氏とは旧知の仲でしたが、WFGでは一度も扱ったことがなかったのは、STARというブランドが日本ではその筋の親分御用達だったことが理由でした。それを何年もかけて話をしていたのですが、トップキューゾと呼ばれたコバなしの華奢なマッケイ靴がブームになって、またちょうど日本での高級紳士靴ブームの走りであったタイミングでWFGが扱い始めました。ARTIOLIというブランドでファッションの世界にデビューした感じですね。その後、日本での代理店が出来て日本中に広がりました。代理店の廃業とともに日本ではあまり見られないブランドとなってしまいましたが、WFGではその後も何度か買い付けて販売をしています」

 

以上、執筆:雑誌ライター 山田純貴

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