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スペルガ/普遍&不変の傑作スニーカーは

時代を超えて、イマもなおカッコイイ!

 

スペルガ「2750

ブランドを象徴する名品。面白いことに、シューレースホールの数がサイズによって異なっていて、EUサイズ35~38(22.5~24.0cm相当)が5アイレット、同39~44(24.5~27.0cm相当)が6アイレットとなる。これはサイズ違いで見た目の印象が変わってしまうことを回避するための仕様であろう。なお、現行の「2750」では接着に植物性の糊を用いるなど、動物由来の成分を使わないクルエルティフリー(「虐待からの解放」=動物の権利運動)なフットウェアとなっている。

 

 

‘80年代の空前のテニスブームのなか、

スペルガがいちやく人気ブランドに急浮上

ゴルフ、スキー、ジョギング、エアロビクス、ジムトレ、水泳………と、1980年代は健康スポーツの全盛期でしたが、なかでもテニスはファッションとも結び付き、ある種の社会現象といえるほどの活気を呈しました。このブームのきっかけは、ビョルン・ボルグ、ジミー・コナーズ、ジョン・マッケンロー、ボリス・ベッカーといった男子プロテニス界の黄金期をもたらした名選手たちの活躍であったといえましょう。そして彼らのライバルであり、この時代に長らく王者に君臨したのが、現チェコ共和国出身のイワン・レンドル選手でした。

 

「リゾートで一番見かけるスニーカー」などといわれるスペルガの歴史は1911年、イタリア北西部ピエモンテ州の街トリノ(イタリア車のフィアットも本拠とする工業都市。2006年冬季オリンピックの開催地にもなった)にて、タイヤなどラバー製品のメーカーとしてウォルター・マティーニ社が設立されたときに始まります。同社は、この創業時からラバーソールシューズの生産を行なっていたとかで、それらに、トリノ郊外にあるスペルガ聖堂(1731年に創建されたバロック様式の大聖堂。現在は世界遺産)の名を記したことで、「SUPERGA」がブランド名となりました。

 

1951年に大手タイヤメーカー、ピレル社(1872年、伊・ミラノで創業。現在は中国国家化学公司の支配下企業)のグループに入ったのを機にテニスシューズをはじめ、バスケットボール、体操、ヨットといった多様なスポーツシューズの増産を本格化させて成長。1975年にはスポーツウェアにも進出し、トータルスポーツブランドへと発展していきました。

 

そのスペルガの名を一躍、世界的なものにしたのが、前述したイワン・レンドル選手でした。すなわち初の4大会進出を果たした1981年の全米オープンにおいて、同選手がスペルガのテニスシューズを着用し、それが注目されたのです。これにより、日本でもアディダスの「スタンスミス」などとともに、テニス好きたちが憧れるシューズとして人気を呼ぶことになりました。なお、ワールド フットウェア ギャラリーがスペルガのインポートを手掛け始めたのは、そうしたさなかの1983年でした。

 

古典的なヴァルカナイズド製法で作られる

2750」はコンフォタブルな街履きシューズ

ところで、スペルガといえば1925年の誕生以来、ブランドの象徴であり続ける名靴「2750」でしょう。シンプルでレトロなデザインの、このスニーカーではアッパーに通気性がよく、型崩れしにくい肉厚の粗目地コットンキャンバスが使われ(一部、スエード製なども存在)、そこにゴム製品メーカーがルーツのブランドらしく、ヴァルカナイズド製法で天然ゴム製ソールが底付けされています。

 

ヴァルカナイズド製法とは、硫黄(いおう)などが添加された加硫剤を混ぜ込んだゴム底材をアッパーと一緒に釜に入れ、蒸気で加熱&加圧することで両パーツを加硫圧着させる製法。米国の発明家チャールズ・グッドイヤー氏が発明し、1944年に特許を取得した技術がもとになっており、反(かえ)りがよく、底はがれが起きにくく、シルエットの美しいゴム底靴にできるとあって、スニーカーの伝統的底付け法として普及しました。もっとも工程数が多く、大掛かりな設備と熟練した技術を要することから、やがて化学系接着剤を用いるセメンテッド製法に圧倒され、今日ではこの製法のスニーカーはあまり目にすることがなくなりました。ちなみに革靴に多用されているグッドイヤーウェルテッド製法は、そのグッドイヤー氏の息子であるチャールズ・グッドイヤー・ジュニア氏によって発明された底付け法(1979年に特許取得)です。

 

シンプルで普遍的なデザインであり、ジャケパンや短パンの足元にも秀逸マッチし、履き込むほどに味わいある佇まいに変わる「2750」は、ブレイクした’80年代から今日にいたるまで街履き靴として高い人気を維持しており、その豊富なカラーバリエーション(ホワイトが最も人気ですが)も相まって、とりわけファッション通好みの定番フットウェアであり続けています。また、この「2750」に限らず、絶えず進化し続けるスポーツシューズの世界にあって、スペルガは他社のハイテク系とは一線を画すクラシカルなコレクションを多彩に展開。その姿勢は揺らぐことがありません。

 

 

「スポーツアイテムもファッションになるとの確信から、有力候補としてスペルガのローテクラインに着目しました」 by WFG スタッフ

「1983年当時、スペルガは三井物産スポーツによってスポーツラインが輸入されていたものの、現在、大定番とされているローテク系のモデルは日本に入っていませんでした。しかし、私どもはそれらに着目し、三井物産スポーツに交渉したんです。スニーカーはファッションショップで取り扱われておらず、買うならスポーツ用品店に行くしかない。と、そんな時代でしたが、私どもはすでにロブスの登山靴やドライビングシューズをファッションに持ち込んで成果を上げた経験から、これからはスポーツをファッションに取り入れる時代だと確信し、同社をそのように説得したんです。結果、ローテクモデルも輸入される運びとなり、セレクトショップなどで販売され、大変好評を得たのです」

 

以上、執筆:雑誌ライター 山田純貴

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