お仕事の関係で、茶色の靴やメダリオンやパーフォレーションといった穴飾りの入った靴を履くことが難しいとお感じになられるお客様がいらっしゃいます。
そういう方とお話をすると、「靴がストレートチップばかりでバリエーションがない」というお悩みが出てくるケースはよくあります。
そんな方には、ストレートチップはストレートチップでも、変化をつけて外羽根のストレートチップをワードローブに加えるという提案をしています。
ありそうで実はない外羽根のストレートチップ
外羽根のストレートチップは意外と探すと見つからないことがあります。
たとえば見つけたとしても、全体的にボリューム感があって、コバもガチっと張っている雄々しい雰囲気の5アイレットの外羽根ストレートチップということが、本格靴市場ではあることです。
先日のブログでも少し触れましたが、もともとは外羽根のストレートチップは軍人が履いていた靴であり、時にはそのまま正装として使われることもあったためか、特にグッドイヤーウェルト製法のものですと、華奢な方が履くと、男らしいパワーあふれるデザインに戸惑われることもあります。
イタリア靴のような、マッケイ製法で出来ている外羽根ストレートですと、コバが出ていないために、シャープな雰囲気が強すぎてしまうこともあります。ロングノーズに見えてしまって使いにくいと感じる方もいるようです。
バランスの良い外羽根ストレートチップ、ご用意しています
そんな中じわじわと人気を高めているのが、Orientalの外羽根ストレートチップのJAMESです。
大枠では「外羽根のストレートチップ」でありますが、Vフロント仕様にしているので、シャープさが効いています。強すぎる男臭さが抜けて、フレッシュで若々しいイメージになります。
製法は男らしさを残すように、グッドイヤーウェルト製法で作っていますので、マッケイ製法ほど華奢にも見えず、バランスが良く取れたモデルです。
Vフロントの外羽根のプレーンやストレートチップの靴は無地から柄物のスーツ、ジャケットに満遍なく合わせられますし、デザインも全く華美ではありませんので、服務規程の厳しい職場でも安心です。
写真はスタッフ私物のJAMES(市販品とは別の革を使っています)です。
初めての外羽根ストレートチップだったのですが、Vフロントになっていることで、ファッション性もアピール出来、とにかく使いやすいので、登板回数が非常に多い1足になっています。