Oriental TOP GRADEレビュー WFGスタッフがオーダーしてみました

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今回はより高みを目指す、こだわりをお持ちの皆様に送るブログです。

早くも年が明けて1か月が経ちます…。

そんなつい先日、Orientalよりある荷物がワールドフットウェアギャラリーに届きました。

おおっ…これはスタッフ(筆者)が個人オーダーしたOrientalのオーダーシューズじゃないですか。

昨年10月に神宮前本店で開催されたOrientalのオーダー会。

この時のオーダー会ではあるトピックスがありました。

それは、「初めて7965ラスト、BIANCOラストのモデルを、Orientalの最上級グレードに属するTOP GRADE仕様でオーダー可能」というものでした。

TOP GRADEはOrientalの持てる技術余すことなく詰め込んだハンドソーンウェルト製法によって作られた靴です。

そして、Orientalが現在販売しているハンドソーンウェルト仕様の靴は1204ラストを使用したモデルだけです。販売チャネルもOriental様の公式ホームページのネット販売のみでの展開。

ワールドフットウェアギャラリーでも今まで期間限定でこのTOP GRADEの靴を展開していますが、やはりなかなか実物を見る機会も少ないので、ご来店されたお客様は皆じっくりとご覧になるケースが多い印象です。

しかし革靴というのは実際に眺めたり、試し履きをしているだけでは、履き心地・真のプロポーションはわからないものです。

そこで私、「Orientalのハンドソーンウェルトをオーダーしてみたい!」とご検討の皆さまの一助となることを願って(単純に自分が欲しいからでしょ、というツッコミはいりませんよ!笑)、個人でオーダーをしてみました!

それも、対象は自分がすでに履いたことのあるラスト7965のもの、かつ同じデザインのものでないとあまり意味がない…

そこで私が今回オーダーしたのはJAMESというモデルです。

 

Oriental JAMES 52,800円(税込)

早速TOP GRADEとスペリオールグッドイヤーの違いを比較していきましょう。

 

①トウスプリングの違い

写真左側が私が今回オーダーさせて頂いたTOP GRADE(ハンドソーンウェルト)。右側が通常展開しているスペリオールグッドイヤーです。

トウスプリングの見方ですが、ざっくり言えばトウスプリングが高ければ実用性が増します。つま先が地面と接触しにくくなるわけですから、つま先が削れにくくなるのです。

逆にトウスプリングが低ければ、実用性を削ぎ落す代わりに、よりドレッシーに、靴単体としての完成度も高く見えます

そういう意味でやはりビスポークシューズなどではトウスプリングがついていないものが多いと感じます。

このTOP GRADEの靴を見ると、Orientalの「既製靴でありつつ、ビスポークシューズに履き心地・プロポーションを近づける」という意思が明確に感じられるように思います。

②ステッチワークの違い

 

 こちらがハンドソーンウェルトのJAMES。

そして写真2枚目のこちらが現在ワールドフットウェアギャラリーの店頭で展開しているスペリオールグッドイヤーのJAMESです。※商品名はJAMES 2です。

次はキャップの部分とコバの張り出し方の違いを見ます。

こちらがTOP GRADE。

こちらがスペリオールグッドイヤーです。

スペリオールグッドイヤーも52,800円という値段以上の作り込みを感じさせます。グッドイヤーウェルトの靴でこのコバの張り出しの抑え方は素晴らしいです。

しかし、ハンドソーンウェルトのコバの張り出しの少なさ、ステッチワークの端正な様はさすがの一言です。

同じモデルですが、ここまでステッチワークが違ってくると、なんだか別物のように感じてきます。

③ウエスト部の絞り込み

 

 こちらがハンドソーンウェルト。

こちらがスペリオールグッドイヤーです。

ハンドソーンウェルトはフィドルバックとなっており、よりドレッシーさが際立っています。

④履き心地の違い

 TOP GRADEはハンドソーンウェルト製法。9分仕立てです。

スペリオールグッドイヤーはその名の通りグッドイヤーウェルト製法。

ハンドソーンウェルトの靴の最大の特徴は、グッドイヤーウェルト製法がウェルトの縫い代として使用している「リブテープ」というパーツを、「使わない」という点です。

では、何をウェルトの縫い代にするのかというと、分厚い中底の革を手でつまんで、その盛り上がった革を縫い代にするのです。

はい、とーっても手間のかかる工程です。だからこそハンドソーンウェルトの靴は高額になるのです。

そして、その手間・工賃の対価として見合った柔らかな履き心地をハンドソーンウェルトの靴はもたらしてくれるのです。

当然ハンドソーンウェルトの靴というだけでも柔らかいのですが、Orientalの場合、ライニングに鹿革を使用しているために、最初から履き心地が柔らかい状態で履き下ろすことができます。私は履き下ろしてから今まで一切の靴擦れを起こしていません。これは革靴というアイテムの中では驚異的なことです。

それから耐衝撃性についてもお話しましょう。

ハンドソーンウェルトの靴はリブテープを使用するグッドイヤーウェルトの靴ほどの溝の深さがないために、コルクやスポンジのような中物を入れられません。入れているものでもごくごく薄いもので、クッション性を期待できないものです。

この点において、私は薄いマッケイ製法の靴のように、地面からの衝撃をモロに足の裏に感じ、足が疲れてしまうのではないか?という懸念がありました。しかし、それは杞憂でした。Orientalのハンドソーンウェルトは分厚い中底を使用しているために、それだけで十分なクッション性があるのです。これも驚異的です。

⑤ハンドソーンウェルトの屈曲性の良さ

※これは筆者が清水買いして2足オーダーしたBONDのTOP GRADE仕様の写真です。

これは④にも通じることですが、リブテープを使用しないハンドソーンウェルトの靴は屈曲性に優れます。

屈曲性に優れた靴は足にピッタリと吸い付くような履き心地をもたらします。

そのためなのでしょうか?つま先の削れもグッドイヤーウェルトの靴に比べるとその進行具合がとても遅いです。

トウスプリングがついていないために、若干不安なところであったのですが、全く心配する必要はなかったようです。

普段は革底の靴にラバー半張りをする私ですが、この靴に関していえば、屈曲性の良さを少しでもなくしたくないので、ラバー半張りはしないと決めました。

まとめ

さて、①から⑤までざっくりと違いを検証してきましたが、私の結論は

 

完全に別物である…!

 

というところになります。

このように書くと「スペリオールグッドイヤーしょぼいんじゃ?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

無論、そんなことはございません!!

スペリオールグッドイヤーもこの価格帯では、最高レベルのクオリティを誇ります。

そもそもTOP GRADEはオーダー価格税込み121,000円~と、スペリオールグッドイヤーのモデルの倍以上の価格なのです。

ですから、それに比例してクオリティは違わなければいけないのです。

逆にわたくし、この業界に入ってから数多の靴を見てきましたが、この値段差でこれほど大きくクオリティを「良い意味で」変化させるブランドを見たことはそうありません。

 

この価格で!!

 

インポートシューズブランドではまずありえないレベルのクオリティで!

 

ハンドソーンウェルトの靴を楽しめるということはただただ感服するしかありません。

とっておきの革靴が欲しい!と、お考えの方はぜひまた次回のOrientalのオーダー会でTOP GRADE仕様でオーダーされてみてはいかがでしょうか。

今回のレビューが皆様の参考になれば幸いでございます。

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