ワールドフットウェアギャラリー スタッフの服装について2

ワールドフットウェアギャラリーのスタッフの服装についてのお話、ご覧いただきましたでしょうか?

 

今回はその続きでございます。

 

ワールドフットウェアギャラリーのスタッフの服務規程はジーンズ、短パン、サンダルが禁止という点以外はかなり自由です。

ワールドフットウェアギャラリーのスタッフはもちろん流行というものは注視していますが、決してそれにとらわれることはなく、各々のスタイルを楽しんでいます。

それは靴に関しても同じことでして、実はワールドフットウェアギャラリーでは、自社で扱っている(扱っていた)靴のみの着用という制限がありません。

少し驚きになる方もいらっしゃるかもしれません。何を隠そう筆者も入社面接を受けた際にそのことを聞いて驚いた1人です。

 

セレクトショップの人間が自社の扱う製品を知らないでどうするんだ、というご指摘もおありかと思います。

 

ですが、私はやはり「自社取り扱い製品のみの着用」を義務付けていない方針をとっていることは会社にとって良いことだと思っていますし、ワールドフットウェアギャラリーが長年経営できてきた秘訣とも思っています。

 

まず、自社が扱っている靴に対して盲信的にならないという効果があると思います。

その会社に長く在籍していると、自分の会社が扱っているものばかりを盲目的に価値があるものだと捉えてしまうものです。

そうではなく、人気のある革靴を実際に購入し、着用することで、俯瞰的になぜこの靴が人気を集めているのか?ということを知ることができます。

同時に服装文化の豊かさに最前線のスタッフが気付くことができるという効果にもつながっていきます。

 

こうして日々幅広い靴に触れることで、新たなモデルを開発するときのインスピレーションが貯まっていくのです。

前回MIYAGI KOGYOFUJIBANA Ⅱの話の中で、MIYAGI KOGYOの靴がどのようなところにインスパイアを受けて誕生したのか?その一部に触れる部分がありましたが、それも弊社ディレクターの日髙が自社製品にばかり目を向けていたら、絶対にここまで人気のあるブランドに成長しなかったと思います。古いビンテージのアメリカ靴はどういったものであったのかを知らなければ作ることができなかったからです。

弊社スタッフにもビンテージシューズを実際に購入し履いている者もおりますし、今そのスタッフを見ても想像がなかなかできないですが、かつてはあのブランドのあんな靴を履いていた…というエピソードも豊富です。

 

そしてそれらの経験から得られた知識を共有しているからこそ、自信を持って私たちは自社製品をおススメできているというわけです。

 

専門店をフル活用してください

「社販で買わない靴もあるのだとすると?皆さん服飾費大変そうですね」なんてお客様から言われることがありますが、そのご指摘は大方間違ってはいないと思います。

アパレルの専門店の人間は店頭に立つために、色々なことを知らなければならないので、長年勤めていればいるほど、一般の方に比べて服飾費はかかっていると思います。

 

だからこそ私たち専門店を利用していただきたいのです。

 

能動的に洋装文化に触れあっている私たち専門店の人間は、一般の方よりも知識も豊富ですし、またそのセンスも磨かれています。

一般の方が洋装文化を追究しようとするとこれは非常に大きなお金がかかりますし、大きな遠回りをすることになります。

そこで登場するのが、経験知識豊富な私たち、というわけです。

スタイル構築の道は険しいもので、時代感を上手く捉えながら、自分にあわせて洋装文化をカスタマイズする技量が必要です。

国家資格などがあるわけでもありませんし、かなり抽象的な技術にはなりますが、お客様の個性にあわせたスタイルを提案するというのは、クリエイティブで専門性の高い仕事だと私は思っています。