なぜJOSEPHは人気であり続けるのか

シングルモンクストラップの靴がハッキリと市場でフューチャーされるようになったのが、2018年頃からであると思います。大手セレクトショップが「仕掛け」始めました。そして昨年の秋冬にはブラックスエードのものが旬であると、謳われ始めています。

 

その流れに乗るかのように、OrientalJOSEPHは誕生以来、人気が高まっている靴になります。

私たちの感覚とすると、エヴェリット・ロジャースの普及理論に基づいていえば、イノベーター(革新者)、アーリー・アダプター(初期採用者)に広まり、次に待ち受ける大きな溝を乗り越えて、アーリー・マジョリティ(初期多数派)の方々にも十分広まったかな、という感じがあります。

 

このような感じでまだまだ人気の火は止まるところを知りません。

 

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先日再入荷したWFG限定のJOSEPHはすべてダイナイトソール仕様ですので、ハードユースにも適します。

カラーも熱いご要望にお応えし、ブラックスムースとニューカラーとしてブラウンスムースもご用意いたしました。

 

さて、このJOSEPHですが、シングルモンク人気にあやかって生まれたモデルではありません。もちろん突然生み出された新奇性のあるデザインというわけでもございません。

デザインは至って伝統的で、イギリスでは古くからあるシングルモンク「スリッポン」になります。

 

シングルモンクスリッポンは履き口が広いため、ストラップを脱ぎ履きのたびに取らずとも良いというメリットがあります。コインローファーのようなスリッポン要素があるのです。その中でもストラップで多少甲の押さえつけを調整できるので、完全なスリッポンよりもフィッティングの面で優れています。

見た目の点でいうと、バックルがついていますので、ブラックスムースレザーであれば、フォーマルなシーンにも対応がしやすくなります。スエードになると履き口の広さから、リラックス感も出ますので、オフスタイルにも組み込むことができます。

 

シングルモンクスリッポンの中で最も有名であり、シングルモンクスリッポンを代表するモデルと聞かれたならば、イギリス老舗ブランドのChurch’sWestburyと答えるでしょう。業界人であれば異論はないかと思います。

ただ、Church’sだけでなく、ジョセフ・チーニー、アルフレッド・サージェント、グレンソンといった英国を代表するブランドも伝統的にこのシングルモンクスリッポンを古くから作っていました。

 

しかし、イギリスの靴のスタイルが好きであったり、欲しいとお考えになられていたりしても、どうしてもクリアできない項目をお持ちで購入ができない方がいらっしゃいます。それがイギリス靴全般に言える、ヒールカップが日本人には大きめにできており、踵が抜けやすいという点です。

また、本家イギリスのシングルモンクスリッポンの多くは、Westburyをはじめとして、バックルが大きく、フォーマル感よりはカジュアル感の強い靴に仕上がっている傾向にあります。さらにそれをイギリス靴の捨て寸が短めなラウンドスクエアの木型が後押しするといった具合で、計算高くスタイルを構築しないと、ただスーツに合わせるだけではちぐはぐな印象になりがちでもありました。

 

JOSEPHはフィッティングの点と、見た目の点の双方から日本人のライフスタイルに合致するように改良を加えたモデルです。

 

具体的には、日本人向けにヒールカップも小ぶりにし、甲の部分をDウィズ相当に設定し、甲できちんと足を抑える構造になっているGINZAラストを使用し、履き心地を保証します。

また、全体的にシャープにし、バックルもイギリスのそれよりも、やや控えめな大きさにし、ドレス感を高めています。このことでフォーマルシーンにも使いやすい靴になっています。スエードであればドレスカジュアルにも使えます。

この使い勝手の良さにハマり、全カラーバリエーションを揃えたコンプリーターの方もいらっしゃるほどです。オンオフを問わず使える靴ですので、この2020年代のライフスタイルには請け合いなのです。

 

デビューしたのは2017年の春夏からでした。まるでその後のシングルモンク人気を予期するかのように生まれたのです。

 

もちろんここには「シングルモンク人気が来るであろう」という予期のもとにデビューさせたというところもあります。私たちは「セレクトショップ」という企業運営をしている以上、トレンドと全く無関係であるとは言えません。

しかし、トレンド以上に社員一同が大切にしていることは、各アイテムが「時を超えたエレガンス」を持つアイテムなのかどうか?という点です。

 

伝統的なスタイルというものは、実によく考えられたモノづくりがされており、無駄に見えるようなディテールにも先人の知恵・工夫が積み重ねられています。それは思い付きの進化・創造よりもクリエイティブなことではないかとも思います。

 

私たちの言う「時を超えたエレガンス」を持っている製品というのは、それには普遍的な価値があるということであり、いたって「普通」のものです。

 

仮にセレクトショップが来年手のひら返しでシングルモンクシューズの販売促進をやめたとしても、JOSEPHの価値が廃れることはありません。

 

その点、私共は自信をもっておすすめする次第です。

 

本格的な夏が近づいてきました。

ネイビースエードのジョセフなどもいかがでしょうか?さわやかでホワイトパンツに合わせやすいですよ。